皆様 はじめまして
6月から勤務しております、太斎義美(たさいよしみ)と申します。
べにばなテラスに来る前は、市内の特別養護老人ホームで働いていました。
介護職員歴はこの8月で7年目に入ります。どうぞ宜しくお願い致します。
さて、前職を退社する際5月いっぱい有給消化させて頂きました。
これほど長い休暇はなかなかないので、以前から行きたかった四国遍路の旅に行ってきました。
そう、四国八十八か所霊場めぐりです。
弘法大使(空海)ゆかりの寺院をめぐる旅です。全行程おおよそ1200キロ、
私は自らの足でめぐる「歩き遍路」にこだわっていました。一日30キロ歩いたとしても40日あまりかかります。
夜は遍路宿と呼ばれる民宿や宿坊に泊まりますが、私は野宿や無料の善根宿にもお世話になりました。
民宿や旅館・ホテルに泊まる場合は一泊二食で約7000円、他に昼食代や御朱印代で一日約1万円かかります。
意外に大きいのは御朱印代(一箇寺300円)で、昔は木で出来たお札を寺に打ち付けていましたが、
やがて参拝者が写経をお寺に納めた際にいただく印をいただくようになり、それがいつの頃からか
納経しなくても参拝のあかしとして頂けるようになりました。
歩き遍路は、まず時間がかかりその分お金もかかります。「歩き(遍路)が一番贅沢だ」と言われる理由ですね。
他に印象に残っているのは、地元の方からの「ご接待」ですね。 ある夕方コンビニで買い物をしていたら
年配の女性に声をかけられました。「歩いて廻っているの?」「これとっておきなさい」と1000円札を渡してくれました。
1000円ですよ!1000円! 見ず知らずの汚い格好した坊主頭の私に1000円くれる人なんかいますか?
嬉しいやら申し訳ないやらで、その1000円は使えませんでした。 走っている車が停まったかと思えば
ペットボトルのお茶をくださったり、通りすがりの女性から「お遍路さん、これ使って」と綺麗なカバーに入った
ティッシュを頂いたりもしました。 みんなみんな嬉しかった。
昔から四国ではお遍路さんに接待をして、自分の代わりにお参りをしてもらうという風習があるんですね。
1ヶ月近くも歩いたのに、私は徳島から高知市内まで、30箇寺しか廻る事が出来ませんでした。
必ずいつか残りのお寺を廻り。「結願」と思っています。 ではまた!